確認用☆セミアンティーク絨毯 アフシャール族 星柄の袋表 手織りトライバルラグ

イラン南西部を中心に遊牧生活を営んでいたアフシャール族によるものです。サドルバッグ・鞍掛袋と言う、馬の背中に掛けて使われたバッグの表面です。前所有者様によりますと、天然染料のみを使用し80〜100年前に織られた、アンティークに近いものということです。

縦約62㎝（フサ含まず）、横約76㎝と小さめのものですので壁掛けにしたり、小テーブルの上に敷いたりされると良いと思われます。

縦糸とパイルはウール、横糸はコットンのようです。上端は色とりどりの糸で装飾的にフサ止めされています。下端は簡単にですが、きちんとかがられています。パイルが低くなっている部分が２箇所ほどあります。左右の縁かがりに多少擦れたところがあり、左縁に１箇所かがり糸が解けて、縁に通されたコードとパイルのある部分が2〜3㎝分離したところがあります。また、中央やや右下に縦糸が表面に出ています。飾りとして用いるならこのままでも問題はないと思いますが、敷物とする場合には多少の配慮が必要そうです。

色褪せはわずかで表裏がほぼ同じ色です。アイボリー色は染められていない羊毛そのままの色のようです。この色が真白ではないこと、フサフサのパイル故に絵柄の輪郭が明確でないことから、全体的な色柄もややくすんだ印象になりますが、ボーダーの花柄もフィールドの星柄も色とりどりで華やかな雰囲気です。いわゆるペルシャ絨毯とは違う、遊牧民らしい素朴な可愛らしさです。

全体に整った織りと絵柄でパイルもフサフサ長く、かなり良い状態です。
この種の毛織物は太陽光の元で見ると最も魅力的と感じますので、写真１枚目は日干しした際に撮影しました。

購入時は土埃のようなもので汚れていましたので、ウール用洗剤で洗濯しました。個人的な感覚ではありますが、現状は頬ずり出来るくらい綺麗です。我が家では鑑賞のみで実用しておりません。

オールドキリムから始まり、トライバル ラグ・部族系絨毯と言われる中近東の毛織物にはまり、数ヶ月前にオランダ在住のディーラー様から譲り受けたものです。気に入って入手したものですが、整理のため出品します。オールドキリムや絨毯お好きな方、古い手工芸品に理解のある方にお譲りしたいと存じます。長い年月を経てきたなりの難がありますが、作成し使用してきた人々や歳月に思いを馳せつつ、現状のまま愛でて下さる方の購入をお待ちしております。

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